植物の苗を買ってきて育ててみたもののすぐに枯れてしまったなんてことありませんか?もしかしたら状態のあまり良くない苗を選んでしまったのかもしれません。こちらの記事では初心者の方でも上手に植物を育てるために重要な「良い苗選び」についてお話ししていきます。良い苗を選ぶことは、とてもとても重要です!筆者は園芸の仕事を通して数々の苗を見てきましたが、悪い苗が元気に成長していった例はほとんど見たことがありません。当然病気であればその対処をするなど何かしらの手をかけてあげて元気を取り戻すことはありますが、悪い苗を特に何の対処もせずに成長させた記憶はありません。
古くから農作の世界では「苗半作(なえはんさく)」という言葉があります。苗の段階で作物の収穫量・品質が半分決まってくるという意味です。良い苗を手に入れさえすれば、ガーデニング、家庭菜園は半分成功したようなものです。そんな良い苗の選び方を3つのポイントにまとめましたので、苗を購入する際に参考にしてみてください。
良い苗を選ぶ3つのポイント
- ①横幅もしっかりしたバランスの良い苗
- ②葉が緑色で枚数も多く虫食いや病気のない苗
- ③茎がしっかりして太くぐらつきがない苗
①横幅がしっかりしたバランスの良い苗
苗の段階では高さはそれほど重要ではなく、横幅もしっかりと成長しているバランスの良いシルエットの苗が望ましいです。逆にひょろひょろと縦に長い苗は避けましょう。これは「徒長」と呼ばれ、日照不足、水分過多、気温、肥料など様々な要因で必要以上に間延びしてしまった状態の苗です。見た目も良くないですし、虚弱で病気や害虫への耐性も弱く、環境変化の影響も受けやすくなります。
②葉が緑色で枚数も多く虫食いや病気のない苗
葉は厚みがあり、色鮮やかで、葉がたくさんついて密集しているものが望ましいです。葉の色が薄く黄色っぽいものは、きちんと栄養を取れていない苗の可能性があります。また葉がしおれている、虫食いの跡がある、白や黒の斑点がある、そういった苗は病気にかかっている可能性がありますので避けましょう。葉を確認する際は必ず表側と裏側の両方を確認しましょう。
③茎がしっかりして太くぐらつきがない苗
茎が太く厚みがある苗は、根がしっかりとしています。逆に茎が細くて弱々しい苗は根が張っておらず、しっかりとした栄養の補給、蓄えができず枯れてしまうことがほとんどです。苗のポット部分を持って、左右に傾けたときに茎が傾かないか確認してみてください。そして茎の一番しっかりした苗を選んでください。
良い苗を選んだ後は
良い苗が手に入ったらガーデニング、家庭菜園は半分成功したようなものです。そして残り半分の要素は、どのように育てていくかということになります。こちらに関連の記事を掲載しますので、ぜひご参考ください。
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