「簡単に育つと言われている植物さえ枯らす」なんてことを耳にしますが、そんな経験はありませんか?本記事では、どんな方でも植物を枯らさずに育てることができるポイントをご紹介しています。特に難しいことはなく3つのポイントさえ意識すれば、あなたのご自宅も緑あふれる心地の良い空間にすることができますので、是非読んでみてください!
ではさっそく。植物を上手に育てる3つのポイント、それはズバリ「土」「水」「育成環境」!
どれも当たり前のように聞いたことがあるかもしれませんね。そして皆さんが気を使うポイントでもあるかもしれません。ところが植物を枯らしてしまう大半の原因が、これら3つに起因したことなのです。なぜそのようなことが起こるのでしょうか。その原因は、「土」「水」「育成環境」が適切な状態、適度に行われていないことによるものがほとんどです。
例えば水やりに関して、毎日お水をあげる必要があるかというと必ずしもそうではありません。土に関しても植物によって適したものがあり、土であれば何でも良いというわけではありませんし、育成環境も日あたりや気温と同じくらい通気性も意識する必要があります。私たちが食事、睡眠、運動を適切に適度に行うように、植物にも適切な環境、適度な対応をしてあげるだけで、元気にすくすくと育ってくれるのです。では具体的にどのようにすれば良いのかについてお話ししていきます。
はじめに(一番最後に読んでいただいても大丈夫です)
植物を上手に育てる3つのポイントをより理解しやすくするために、植物がどのようにして生きているのかについてかなり端的にお話しします。(逆を言えばこれができていないと死んでしまいます)
植物が「光合成」をしているというのはご存知の通りかと思います。それと同時に植物は「呼吸」もしています。どちらも植物がエネルギーを作り蓄積するために必要な働きで、どちらか一方でも欠けてはいけません。「光合成」には、根から吸い上げた水、葉から吸収した二酸化炭素、葉に当たった光が必要です。そして「呼吸」はどこからするのかというと、葉と根から呼吸します。
- 葉 :光が当たり、ホコリなどなく、通気性の良い状態
- 根 :効率的に水を吸収でき、通気性が良い状態
これからお話しする「植物を上手に育てる3つのポイント」は、言い換えれば、植物が「光合成」と「呼吸」をしやすくするための3つのポイントという言い方もできるかと思います。ではそれらの点を理解いただいた上で3つのポイントを見てみましょう!
①【土】培養土を使って育てましょう
土は清潔で、保水性や排水性がうまく調整された培養土が売られていますので、こちらを使ってみてください。培養土でもハーブ用、観葉植物用などありますので、育てる植物に応じて選んでください。
土の果たす役割
土はどのような役割を果たしているのかというと、水や養分を一時的に土に蓄えるためです。また同時に根は呼吸をしていますので、酸素を供給しやすいよう、水はけの良さも必要となります。「水分を蓄えること」と相反するように思うかもしれませんが、これらの排水性、保水性、通気性がうまくバランスして植物を元気に育ててくれるのです。
ガーデニングショップなどに行くと、様々な種類の土が販売されているのを目にするかと思います。赤玉、腐葉土、ピートモスなどなど、、、。上級者になるにつれて、これらの土ブレンドしオリジナルの良い土を作っていったりする奥深さもある土づくりですが、初心者の方へおすすめの培養土は、あらかじめ最適にブレンドされた状態で販売されている大変便利で素晴らしい土なので、ぜひ培養土を活用してみてください。
②【水】水やりのタイミングは土が乾いたらたっぷりと
土が乾いたら、たっぷりとお水をあげてください。ここで気をつけたいのは、「土が乾いたら水をあげる」という点です。植物は水をあげなさすぎると当然枯れてしまいますが、逆に水をあげすぎてしまっても枯れてしまうのです。
なぜなら根が呼吸できず根腐れの原因になり枯れてしまうことがあるからです。また根は水を求めて伸び、植物をより大きく成長させていくので、常に土が湿っている状態ではなく、適度に乾いた状態も必要なのです。そのため、土が乾いたらお水をたっぷり与えるということを意識してください。
水やりのサイン、土が渇いた状態とは
土が乾いた状態とは写真左側赤枠のような白っぽい状態です。対して水を含んだ土は右側青枠のように濃い茶色になります。左側赤枠のような乾いた状態になったら水やりを行いましょう。また土の表面は乾いているけど、土の内部はそこまで乾いていない場合もありますので、表面を少し手で掘ってみて、内部も乾いてきていることを確認してからお水をあげましょう。
どのくらい水をあげれば良いのか
土が乾いたら、たっぷりとプランターや鉢植えなら底の穴から水が流れ出てくるくらいあげてください。この時、土全体が湿るようにお水をあげましょう。受け皿を使っている場合は、受け皿のお水は捨ててください。受け皿に水が溜まっていると鉢の底の部分が過湿状態になり、この状態が長期間続くことで根が腐ってしまう根腐れを引き起こす原因にもなります。
水やりの時間帯
真夏は、早朝か夕方に行います。日中は気温の上昇と共に土中に含まれた水分の温度も上がっていくので、根に負担がかかってしまいます。できるだけ涼しい時間に水やりを済ませるようにしましょう。
その他の季節は午前中〜お昼くらいまでを目安に水やりをします。注意すべきは冬で、冬の夜は土中の温度も下がり、水分が凍ってしまって根に負担をかけてしまいます。冬は昼ごろまでには水やりを行ってください。
③【育成環境】日当たり、通気性、温度の適切な場所で育てましょう
植物によって個別の差はありますが、日当たり、通気性がよく、温度は5〜30℃ほどの環境に設置して育ててください。
日当たり
植物は光合成して必要なエネルギーを作り出していますので、光の届かない場所はNGです。必ずしも直射日光が当たる必要はありませんが、室内であれば明るい窓際に置いてあげてください。
通気性
植物も呼吸をしていますので、通気性が良い必要があります。また風通しが良いことで、害虫がつきにくくなったり、葉に付着したホコリを払ってくれたりと、植物を清潔に保ってくれる効果があります。室内の場合は窓際がオススメです。
温度
概ね5〜30℃を保てば良いかと思います。
植物によって条件が異なりますので、育てる植物の適正温度を確認しましょう。
まとめ
- ①土は専用の培養土を使って育てましょう
- ②水やりは土が乾いたらお水をたっぷりあげましょう
- ③育成環境は、日当たり、通気性、温度の適切な場所で育てましょう
これら3つのことは植物に効率良く「光合成」と「呼吸」をさせるためです。植物は「光合成」と「呼吸」をしてエネルギーを生み出し蓄積しています。
- 葉 :光が当たり、ホコリなどなく、通気性の良い状態
- 根 :効率的に水を吸収でき、通気性が良い状態
この他にも成長を左右する要素はあり、例えば肥料はどうすれば良いか?地植えと鉢植えの場合はどうか?鉢植えであれば素材は?など気にし始めればきりがないくらい植物は奥が深く、そのぶん面白さ探究心をくすぐる側面もありますが、それらのことは追加要素と考えてよいのかなと考えています。
特に最初のうちは「土」「水」「環境」の3つのポイントだけを徹底的に行って丈夫に元気に植物を育ててみてください。
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