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【危険な観葉植物編】可愛い愛猫と植物が安心して暮らせる環境を作ろう

投稿日:2021年3月22日 更新日:


前回記事に引き続き本日は猫に危険な植物のご紹介をします。
●【安全な観葉植物編】可愛い愛猫と植物が安心して暮らせる環境を作ろう

前回同様にアメリカの動物虐待防止協会(ASPCA : American Society of Prevention of Cruelty to Animals)が年間数万件以上の中毒事例をもとにした、猫に対して毒性のある植物リストを参照し、特に人気の観葉植物の中で猫にとって危険な観葉植物をまとめております。他にも気にになる植物がある場合はこちらから確認してみてください。
「Plants Toxic to Cats:危険」「Plants Non-Toxic to Cats:安全」と表記されています。
●Toxic and Non-Toxic Plant List

●参照:Toxic and Non-Toxic Plant List (ASPCA : American Society of Prevention of Cruelty to Animals)(APCC : Animal Poison Control Center)

目次

猫に危険な植物

ベンジャミン(Ficus benjamina)


ベンジャミンはクワ科イチジク属の常緑樹。インテリアに定番の植物ですがASPCAのリストで猫にとって毒性のある植物に切り分けられています。幹や葉から出る白い樹液に毒性があり口内や胃、触れた部分が炎症を起こす可能性があります。

ガジュマル(Ficus microcarpa)


ガジュマルはクワ科イチジク属の常緑樹。ベンジャミン同様に幹や葉から出る白い樹液に毒性があり口内や胃、触れた部分が炎症を起こす可能性があります。こちらも外での育成が可能です。

ポトス(Epipremnum aureum)


サトイモ科エピプレムヌム属の植物の一種。ほとんどの園芸ショップでは定番の植物として販売されており、ガーデニングや室内インテリアとして重宝されるポトスですが、こちらも毒性ありに切り分けられます。口の炎症、痛み、腫れ、唾液分泌過多、嘔吐、嚥下困難などを引き起こす可能性があります。

アイビー(Hedera)


キヅタ属ウコギ科の属の一種。こちらもポトス同様に定番の観葉植物ですが同じく毒性があります。嘔吐、腹痛、唾液分泌過多、下痢などを引き起こす可能性あり。

ドラセナ(Dracaena)


ドラセナ属スズラン亜科の属の一種。嘔吐(時折血液を伴う)、うつ病、食欲不振、唾液分泌過多、瞳孔散大を引き起こす可能性あり。

モンステラ(Monstera)


モンステラ属サトイモ科の属の一種。独特な葉のシルエットがインテリアに役立つのですが、こちらも猫にとっては要注意の観葉植物です。口の炎症、痛み、腫れ、唾液分泌過多、嘔吐、嚥下困難などを引き起こす可能性があります。同じサトイモ科だとディフェンバキアやヒトデカズラも人気がありますが、こちらも同様に毒性ありです。

アデニウム・オベスム(Adenium obesum)


キョウチクトウ科キョウチクトウ亜科のネリエ科に属する有毒な顕花植物です。嘔吐、下痢、食欲不振、うつ病、不整脈、最悪の場合は死に至ることもあります。塊根植物ファンの方にとっては非常に残念ですが、パキポディウムも同様にキョウチクトウ科に分類されますので、同様の毒性を持っています。

危険植物が引き起こす一般的な症状


どの植物を食べてしまったかによって症状は異なりますが、一般的には次のような症状が見られた場合に要注意です。

【要注意な症状】
・嘔吐
・下痢
・咳
・呼吸が早い、息が荒い
・動悸
・見当識障害(何かにぶつかったりする、飼い主さんのことがわからない)
・食欲減少
・散瞳瞳孔
・過度のグルーミング

万が一の時の対応


もし猫が危険な観葉植物を食べてしまった時やその可能性がある場合は、すぐに動物病院に連れて行きましょう。観葉植物の種類によって症状・対処法が異なるため、食べてしまった観葉植物の名前や、どの部分を食べてしまったのか(葉なのか枝なのか)を説明できるようにしておくと良いです。近隣の夜間診療可能な動物病院も事前に調べておきましょう。

さいごに

いかがでしたでしょうか。猫と植物が安心して暮らせる手助けになれたら嬉しいです。次回も引き続き同様のテーマで、猫が植物を口にしないようにする対策をお話ししたいと思います。

それでは猫と植物のいる暮らしをお楽しみください^^
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