本日は旬のタケノコをローズマリーのホイル焼きにしていきます。ホイル焼きはものすごくシンプルな料理ですが、素材そのももの味を楽しめる調理方法ですよね。今年のタケノコの味をしっかり味わいたい方にはオススメのレシピです。そして素材の味を楽しむには食材選びや処理が重要になってきますので、選び方と処理も合わせてご参照ください。
ローズマリーとタケノコのホイル焼作り方
材料
・タケノコ穂先(4〜5本)
・バター(適量)
・ローズマリー(1枝)
・ハーブソルト(適量)
●お手軽、簡単!自家製ハーブソルトの作り方
作り方
●調理①:アルミホイルにバターを塗り、その上にアク抜きしたタケノコの穂先部分、バター、ローズマリーをのせる。
●調理②:アルミホイルで包んだら、オーブントースターで200℃ 13分焼き、最後にハーブソルトをかけたら完成。
タケノコの選び方と処理
アクが少ないタケノコの選び方
「アクとは何だ」ということですが野菜に含まれるえぐ味、苦味、渋味のことで、その正体はホモゲンチジン酸やシュウ酸が主成分です。植物には多少の違いはありますが、植物性のアクを含んでいまして、食べてもあまり美味しくないし人体には不要なものだったりもしますので少ないに越したことはないですね。アクが少なく柔らかいタケノコの選び方はこちらです。
●縦に伸びすぎていないもの
タケノコは伸びすぎるとアクが強くなります。伸びすぎはダメですが太いものは問題ありませんので、短く太いものを積極的に選んでください。
●皮の色が薄いもの
タケノコは太陽に当たるとアクが強くなります。太陽に当たっていないタケノコは色白なのでなるべく日焼けしていない色の薄いものを選びましょう。
●根元のプツプツが少なくて赤い色のもの
タケノコのプツプツは根っこです。こちらは少ない方が良いです。また根の色は鮮度をあらわしています。収穫すると赤→紫→黒と変化していきますので、赤っぽいものを選んでください。
アク抜きの方法
アクの成分の多くは水溶性で水に溶け出すのですが、タケノコをそのまま水につけてもきちんとアクを抜くことはできません。なぜかと言うとアクの成分は植物の細胞膜の内側にあるからです。きちんとアクを抜くためには、タケノコの繊維を柔らかくしてあげて、アクが水に溶け出やすいようにする必要があります。繊維を柔らかくするには、タケノコの場合だと米ぬかを使います。米ぬかに含まれる酵素でタケノコの繊維を柔らかくしてあげるのです。また米ぬかを使う理由として、米ぬかに含まれる脂肪分やアミノ酸などがタケノコに旨味を加える役割もあるためです。米ぬかがないときは米のとぎ汁でも大丈夫ですよ。
また植物の繊維を柔らかくするだけなら重曹を使うこともできます。重曹のアルカリ性分が植物の繊維を柔らかくしてくれる働きをしてくれるのです。ですがタケノコのアク抜きを行うときは、できれば米ぬかで、米ぬかが無ければ米のとぎ汁。それも無ければ重曹で行うと良いかもしれません。
●アク抜きの手順
①タケノコの外皮を2〜3枚むく。
②実のギリギリまで穂先を斜めに切り落としてから、前後に切り込みを入れる。根元部分を少しカットして、プツプツも削ぎます。
③鍋にタケノコ、米ぬか(1カップ)、唐辛子(1本)を入れ、タケノコが隠れるくらい水を入れる。弱火で1時間煮る。時々アクを取ってあげる。
④火を止めて冷ましながら半日放置。
⑤外皮を外したら、残りは食べてOKです。
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