園芸店に行くと、弱って小さくなった植物が格安で売られていることありますよね。こういった植物は購入されなければそのまま枯れるか廃棄されます。筆者が現役で園芸の仕事をしていた頃は、そういった弱い植物を事務所の屋上で密かに育成し、屋上をプライベートな森にするなどしていたのですが、その名残からか弱った植物たちが安く売られているのを見かける度に、家に連れて帰って救済するということをついついやってしまいます。
園芸でも花でも植物を扱う現場では、病気にかかったり虫がついてしまったものをそのまま何の対処もせず商品として提供することはありませんので、店頭で弱っている格安植物は植え替えをきちんとして育ててあげれば元気を取り戻します。そういう意味ではお買い得な植物ですので、注目してみてくださいね。さて本日はそうした生い立ちから立派に成長した植物を2つご紹介します。
手のひらサイズの100円パキラの10年後
こちらは10年前にとある花屋さんで売れ残っていたパキラです。弱って葉もだいぶ落としているような状態でした。
写真を見ていただくと、パキラの横にサンスベリアがあるかと思いますが、ちょうどこれと同じくらいのサイズ感でした。
サンスベリアは鉢底から高さ25cm、パキラが160cm超くらいです。
当初は救済が目的だったため、大きく育てる予定はありませんでした。大きく成長しないように鉢を小さめにしたり、伸びすぎると切り戻し剪定したりしていましたが、ここ4〜5年は引っ越しをしてスペースができたこともあり、大きく育てようと方向転換し植え替えなどを行っています。実質ここ5年で急速に成長したということになります。
IKEAガジュマルの10年後
続いてはIKEAで購入したガジュマルです。
現在高さ90cmまで成長しました。横のガジュマルが購入当時と同じくらいの大きさのものです。
幹幅は12cmです。ガジュマルはこのしっかりとした幹や根が魅力的ですよね。
木の根に侵食されたカンボジアの遺跡を一度は目にしたことがあるかと思いますが、この木がまさにガジュマルです。
ラピュタの世界観ですね。
タイのワット・マハタートではブッダの頭が木の根の中に埋まっています。
神秘的です。
今後は幹の成長に力を入れ、後ろに写っている岡本太郎の犬の鉢を侵食行こうかと考えていますの成長過程はまたご紹介させていただきます。
植物を大きく育てる方法
植物を大きく育てる場合は、購入した植物をひとまわり大きな鉢に植え替てください。4号鉢の植物を購入した場合は5号鉢へ植え替えます。その後しっかりと成長してきたら今度は6号鉢へといったように、少しずつ大きくしていきます。これにより根がしっかりと張っていき、植物全体が大きく成長していきます。
植え替えタイミングは年に1回で、時期は5〜9月くらいに行うのが適切かと思います。植え替えの具体的なやり方や考え方はまた別途記事にしてご紹介させていただきます。
植え替え後の植物の育成に関してはこちらの記事をご参照してみてくださいね。
●初心者のかた必見!植物を上手に育てる3つのポイント【土、水、育成環境】
それでは植物のある暮らしをお楽しみください^^
InstagramとTwitterにも投稿していますので、ぜひフォローお願いいたします。